柳亭小痴楽(りゅうてい こちらく)さんは真打に昇進している有名な落語家です。
小痴楽さんは江戸っ子気質で亭主関白、さらには遅刻癖もあるという噂ですが、落語ファンからの評判はどのようなものなのでしょう。
この記事ではそんな柳亭小痴楽さんの学歴や出身地、結婚や評判について調べてみました。
柳亭小痴楽の学歴について
柳亭小痴楽さんは1988年12月13日、東京都渋谷区生まれです。
渋谷区立猿楽小学校から私立明星学園小学校に転校し卒業、私立明星学園中学校からエスカレーターで明星学園高校に進学しますが、高校を中退します。
高校中退後は落語の世界で修業をしていたため、大学などへの進学はありません。
15歳の時に落語家になることを決意し、1年後の16歳で落語家である父親の五代目柳亭痴楽(りゅうてい ちらく)さんに弟子入りします。
進路を決め、高校を中退する勇気は、今時珍しい選択なのではないでしょうか。
落語家である父親の元で育ったということも、この選択を後押ししているのかもしれません。
柳亭小痴楽の出身地、本名、プロフィール、経歴について
柳亭小痴楽さんの本名は澤邊勇二郎(さわべ ゆうじろう)さんです。
出囃子は将門(まさかど)で、落語芸術協会に所属しています。
1988年12月13日に五代目柳亭痴楽さんの次男として、東京都渋谷区で生まれます。
小さい頃は父親の落語会の手伝いをしていて、桂歌丸さんや三遊亭小遊三さんなどに可愛がられて育ちました。
当時は落語にはそれほど興味を示さず、むしろ兄の方が落語への関心は高かったです。
兄が観客として落語をよく観に行っていましたが、小痴楽さんは漫才やバラエティ番組を好んでいました。
確かに落語よりバラエティ番組の方が、子供にとっては分かりやすくて楽しいものだったのでしょうね。
落語家を父に持つ小痴楽さんも、例外ではありませんでした。
バラエティ番組の「オンエアバトル」が特に好きで、将来は落語家よりも中川家などのような漫才師を目指していました。
自身の性格に難があることを自覚していたのか、相方と喧嘩するだろうと思い、ピン芸人も視野に入れていました。
落語家ではなくとも、人前に出て人を笑わせる職業であることには変わりないため、そこは落語家の血が入っているのだろうと思えますね。
高校入学後の15歳の時に、落語家になることを決意します。
父親に相談し、その1年後に父親に弟子入りすることになります。
一時は漫才師を目指していましたが、父親と同じ道へ進むことを選びました。
父親の背中を見て育ったからこそ、落語家がどのようなものか、自分に才能があるのかが分かっていたのでしょうか。
2005年に高校を中退、本格的に落語家として活動を開始しますが、入門と同時期に父親が病気で入院してしまいます。
代わりに父親の知り合いである桂文治(かつらぶんじ)師匠の所へ弟子入りし、桂ち太郎(かつら ちたろう)を名乗ります。
そこで前座修行し、初高座を経験します。
初高座では台詞が飛び、観客から「頑張れ」と応援されますが、「うるせえ!」と啖呵を切ったというエピソードが有名です。
小痴楽さんの性格がよく分かるような、面白いエピソードですよね。
しかしこの修業は順調にはいかず、2008年、寝坊癖を理由に破門されてしまいます。
予定を丸一日寝過ごしたり、師匠の紋付を持ったまま寝てしまい師匠が本番で着れなかったりと、小痴楽さんの寝坊エピソードはたくさん出てきます。
破門後は柳亭痴楽さんの門下に移り、柳亭ち太郎と名を改めます。
破門と聞くと少し物騒ですが文治さんとはその後も交流があり、関係は良好で二人会も開催しています。
破門後は落語家を辞めようと考えていた小痴楽さんですが、周りの説得もあり、落語を続けていきます。
2009年、父である痴楽さん没直後に、二つ目昇進が決まります。
そこで三代目小痴楽を襲名し、父の弟弟子の柳亭楽輔(りゅうてい らくすけ)の門下に入ります。
その後も落語でさまざまな賞を獲得していきます。
2013年に若手の落語家ユニット「成金」(なりきん)を結成します。
500円という手ごろな値段で勢いのある若手落語家を観れると、若者を中心に話題になりました。
落語を色々な人に知ってもらおうと、落語家たちが自ら動いたことは驚きですね。
この頃に神田伯山(かんだ はくざん)さんや桂宮治(かつら みやじ)さんなどの若手落語家を知ったという人も多いのではないでしょうか。
2018年に結婚し、2019年には真打昇進を果たします。
2021年の緊急事態宣言下では、寄席の代わりに有料配信などを積極的に行いました。
柳亭小痴楽は結婚している?子供は?
柳亭小痴楽さんは2018年に結婚し、息子が1人います。
お相手は2歳年下で都内在住の一般女性、兄の勤務先の同僚でした。
兄の紹介で知り合い、しばらくして交際がスタートします。
小痴楽の性格が原因で何度も破局の危機がありましたが、その度によりを戻しました。
お相手は包容力のある女性なのでしょうね。
2020年に生まれた息子さんを溺愛していて、Instagramでは息子さんとの写真がたくさん上がっています。
柳亭小痴楽の評判について
柳亭小痴楽さんの落語ファンからの評判ですが、「若くてかっこいい」、「イケメンだ」という評判が多いです。
若手を引っ張っている実力者としての人気もあります。
寄席を観に行っているファンからは、ハスキーボイスや小柄で可愛らしさのある所も人気のようです。
真打の落語家ですので、その口調やリズムの良さを褒めている人もいました。
まとめ
- 柳亭小痴楽さんは明星学園高校に進学しますが、高校を中退します。
- 16歳の時、落語家である父親の五代目柳亭痴楽さんに弟子入りします。
- 2008年、寝坊癖を理由に破門されてしまいます。
- 2019年には真打昇進を果たします。
- 2018年に結婚し、息子が1人います。
- 「イケメンだ」という評判が多いです。
- 「若手を引っ張っている実力者」と人気です。
柳亭小痴楽さんは若手落語家の中心として、ユニットの結成や有料配信などを行っている実力派の落語家です。
高校を中退した経歴がありますが、その強い行動力で今後の落語界を引っ張っていくことでしょう。
近頃、若手落語家の勢いが注目されています。そのひとりとして名前が挙がるのは、春風亭一之輔さんでしょう。2023年には笑点メンバーに抜擢されて注目度がさらにあがりました。
春風亭一之輔さんについてはこちらの記事で詳しくご紹介しています。
合わせてお読みくださいね。
https://nihonbunka.net/wainforoom/syunputeiichinosuke-hyoban-1822
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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