俵万智さんのNHK短歌 10月のテーマは「音」です。
大河ドラマ「光る君へ」とコラボした、俵万智さんの年間テーマは「光る愛の歌」。
毎回、「光る君へ」に関わりのある人が出演するので、ドラマの裏側を知ることができるのも、楽しみのひとつですね。
第七回のゲストは、作曲家の冬野ユミ(とうのゆみ)さんです。
俵万智さんと冬野ユミさん、そして、司会のヒコロヒーさんはどんな会話を繰り広げてくれるのでしょうか。
10月の再放送と見逃し配信、そして、投稿方法と締切日も載せました。
最後までゆっくりとご覧くださいね。
NHK短歌 俵万智「音」入選作品は?
10月のテーマは「音」というテーマです。
現代では特に、目から得られる情報がたくさんありますが、その中でも耳を澄ます、というのはとても大切なことなので、取り上げたテーマです。
投稿された歌の中から、特に俵万智さんが良いと思った歌をご紹介します。
群馬県伊勢崎市 広木登一
岐阜県岐阜市 小出知美
俵万智解説:子供の声が音に聞こえる、という究極の疲れの状態。自分から自分へのいたわりの歌。子育ての大変な時の自分を励ます、とても良い歌です。
群馬県高崎市 さわだみやこ
私は、一番最初の歌「花火」の歌が好きです。同じ音を聞いても、それまでにどんな体験をしたかで、想像することが違ってくるのですね。
NHK短歌 俵万智「光る君へ」で短歌を10倍楽しもう
「光る君へ」での音にまつわる印象的なシーンをご紹介します。
高階貴子(たかしなのたかこ)が催した歌会でのシーン。これは、息子である藤原伊周(ふじわらのこれちか)の妻を選ぶためのものでしたが、このシーンに音楽が効果的に使われています。
この時代は、歌が上手いことが妻選びの基準だったのですね。
ここで使われていた歌をご紹介しましょう。
万智訳:飽きられて吹く秋風に鳴く鹿のように私も泣かぬ日はない
音楽が印象的に使われていたシーンもご紹介しましょう。
エレキギターを使った、平安時代には一見似つかわしくない音楽がとても印象的なシーンでした。
俵万智さんも、これは衝撃的だった!と語ります。
俵万智さんは、この音楽を聞いたときに感じたことがあります。
「平安時代の大河ドラマだから、平安時代っぽく」ということだけでなく、源氏物語を今の物語として読んでいい、ということ。
大河ドラマ「光る君へ」を平安時代のドラマとしてだけでなく、現代の感覚で観ていい、ということが分かったそうです。
実際に、大河ドラマ「光る君へ」は、今の人たちの心と昔の人たち心は一緒、ということを伝えたい 、ということがひとつのコンセプトなんです。
制作に携わっている人からお話が聞けるのは、そのドラマが何を伝えたいのか、を知るきっかけにもなるので、とても興味深いですね。
NHK短歌 俵万智「音」短歌づくりポイントは?
冬野ユミさんが音楽を作る時に気をつけていることがあります。
それは、「記号にならない音楽でいたい」というもの。
どういうことかというと。
シーンを音楽で決めてしまいたくない、ということなんです。悲しいときに悲しい曲、走っている時に走っているのがわかる曲、ではなく。
それを、冬野ユミさんは「不必要な音楽」と表現しました。
そんな不必要な音楽なら、ないほうがいい、とも。
この話には、俵万智さんも共感していました。
これは、短歌の言葉選びにも共通している視点で。
「悲しい」という記号の言葉を使うとつまらない歌になってしまうのです。
見ている人・詠む人の創造力をかきたてる作品であるべきということなのですね。
短歌づくりのポイント
NHK短歌 俵万智 「音」 「光る君へ」とコラボ!ゲストは冬野ユミ!
10月のゲストは、作曲家の冬野ユミさんです。
「光る君へ」で使われているすべての曲を作曲しています。
オープニングの曲「Amethyst(アメジスト)」紫色の宝石について教えてくれました。
紫式部の「紫」と越前の海の色をイメージして作ったそう。
アメジストは光を当てると、紫に見えてたり、群青色に見えたり、グレーに見えたりするのですが、越前の海に似ているのです。
中学・高校時代を福井県で過ごした俵万智さんは、この越前の海の色の話にとても共感していました。
俵万智さんは、越前の海を題材に詠んだ歌があります。
クセつよと言われるたびにふふっふふ今日も今日とて88鍵
冬野ユミさんの解説:「光る君へ」のチーフ監督である中島さんが、冬野ユミさんの音楽を「クセつよ」と表現していますが、この言葉は、冬野さんご自身にとっては、最高の誉め言葉なのだとか。
冬野さんは、中島さんの期待をいい意味で裏切る「クセつよ」の音楽をこれからも作っていきたい、と語ってくれました。
俵万智評:「クセつよ」という単語を使っているところが現代短歌らしい。「ふふっふふ」というオノマトペもいい。「88鍵」という言葉を普段からピアノに向き合っている作者ならではの表現ですね。
NHK短歌 俵万智「音」「光る君へ」とコラボ! 放送日は?再放送は?見逃し配信は?
放送日:10月13日 日曜日
放送時間:午前6:00~6:25
放送局:NHK Eテレ
再放送:10月17日木曜日
再放送時間:午後2:10~2:35
放送局:NHK Eテレ
また、放送後一週間は、NHKプラスで見逃し配信が楽しめます。
アカウントを取得することで、無料でNHKの番組を楽しめますよ。
NHK短歌 俵万智 10月の投稿方法は?
NHK短歌に投稿する方法は次の通りです。
NHK短歌の公式ホームページから投稿する場合
①短歌を詠む。
②「NHK短歌」を検索。
③「概要」ページの一番上にある「お知らせ」に現在、募集中の選者の名前が出てきますので、クリックする。
④注意事項に同意し「次へ」をクリック。
⑤表示された内容に入力していく。表示内容は
・選者の選択(必須)
・短歌(必須)
・短歌のふりがな(必須)
・題・テーマについてのエピソード
・名前(必須・ペンネーム可)
・名前ふりがな(必須)
・年齢(必須)
・お住いの地域を選択(必須)
・市区町村名
・メールアドレス
・電話番号(必須)
⑥次のページで内容を確認して送信すれば、投稿完了です。
葉書で投稿する方法
①短歌を詠む
②葉書の表面に記載するのは
〒150-8001 NHK「NHK短歌」係
③葉書の裏面にきさいするのは
・希望選者名
・題「 」
・短歌
・住所
・名前(ふりがな・ペンネーム可)
・年齢
・電話番号
インターネット、葉書ともに一度に投稿できるのは一首まで。
複数投稿したい場合は、インターネットなら同じ作業をもう一度行い、葉書の場合は、別の葉書で投稿します。
締め切り
10月21日(月):川野里子 「胡桃(くるみ)」
10月21日(月):俵万智 「恋」(テーマ)
インターネットの場合は、当日13時締切、葉書の場合は当日必着です。
10月募集の入選歌は、12月に放送され、2025年2月のNHK短歌テキストに掲載されます。
入選歌に選ばれなかった場合でも、「佳作秀歌」や「佳作」に選ばれれば、NHK短歌テキストに載ります。その際は、特に連絡は来ませんので、忘れずにテキストを購入し、チェックしましょう。
NHK短歌 俵万智「文字」のまとめ
・放送日は10月13日日曜日
・ゲストは作曲家の冬野ユミさん
・作歌のポイントは、感情をそのまま表現するのではなく、少しずらしてみるといい
・今回は、ドラマの中で、音楽が印象的に使われていたことについて紹介されました
「光る君へ」とコラボしている俵万智さんのNHK短歌。放送内容はこちらでまとめています。
合わせてご覧くださいね。
芸人のヒコロヒーさんがNHK短歌の司会をしていることを意外だと感じている人も多いのではないでしょうか。こちらの記事では、ヒコロヒーさんの学歴を詳しくご紹介していますよ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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