4月 NHK短歌「手紙」俵万智が選ぶ歌は?財前直見がゲスト!

短歌・俳句

いよいよ始まりました!

俵万智のNHK短歌 4月の放送です!

大河ドラマ「光る君へ」とのコラボが実現♪

第一回は、財前直見さんがゲストです。

「光る君へ」では、藤原道綱の母を演じている財前直見さん。

俵万智さんと財前直見さん、そして、司会のヒコロヒーさんはどんな会話を繰り広げてくれるのでしょうか。




4月 NHK短歌「手紙」入選歌は?

4月は「短歌は手紙」というテーマです。

 

現代の短歌は、自分の想いを表現することが主流となっていて、日記のような、つぶやきのようなスタンスですが、平安時代の貴族にとって、まさに短歌は手紙の役割を果たしていました。

恋しいあの人に歌を送り、そのお返事も歌でかえってくる、という感じだったのですね。

 

平安時代は、和歌は実用品としての手紙の役割だった、とくことを心にとどめておくと実作でも役立つ。

(引用:NHK短歌 4月14日放送 俵万智)

 

それでは、俵万智さんが選んだ歌をご紹介します。

転居先不明の赤いスタンプが受け取りたかった返事だたぶん
和歌山県和歌山市 増田匡裕
俵万智解説:自分との関係がそれまでだった。せつなさがある。「たぶん」に未練を感じる。そこが味わい深い。
達筆を誇りし友の賀状の「賀」杖つくごとく傾ぐ今年は
神奈川県横浜市 松丸伸子

俵万智解説:下の句「杖つくごとく傾ぐ今年は」。がくがくがくとした言いにくい、ぎくしゃくしたリズムが、文字と呼応している

「家を売ることにしました!」父のその文面の軽さが重すぎる
神奈川県相模原市 遠藤健人
俵万智解説:下の句は「文面の軽/さが重すぎる」と「句またがり」になっています。五句目が「さが」から始まっているところに力が入って、「軽さ」の痛々しさが伝わってくる

俵万智さんに解説してもらうことで、より深く短歌を味わえますね。

この歌はそういうことがいいたかったのか!と納得できます。


4月 NHK短歌 「ちはやぶる神の斎垣も越えぬべし恋しき人のみまく欲しさに」(藤原道長)

今回、俵万智さんが「光る君へ」から選んだ歌は、三郎がまひろに送った歌です。

 

ちはやぶる神の斎垣(いがき)も越えぬべし恋しき人のみまく欲しさに (藤原道長)

(万智訳)神にさえ止められぬのはこの心 ただただ恋しい君にあいたい

情熱的な歌ですね。

キュンっとしてしまいます。

この歌は、「ただただ恋しい君にあいたい」を言いたい歌で、それがどれほどのことなのかを上の句で表現しているのですね。

 

現代の表現でどれだけ「あいたい」を表現するか、について。

ヒコロヒーさん:マージャンをするより君にあいたい(俵万智さん提示)

財前直見さん:どこでもドアを使ってでも会いに行きたい

とそれぞれ表現していました。

お二人の個性が出ていますね。

 

俵万智さんが「あいたい」を表現した歌がこちら

金曜の六時に君と会うために始まっている月曜の朝
俵万智「サラダ記念日」

 

この歌を詠んだ時、俵万智さんは高校の教員をしていて、土曜日の午前中は授業があったので、実際には金曜日の夜にはデートはしない、そうですが、ここで俵万智さんが短歌を作る上で大切なことを教えてくれました。


4月 NHK短歌 短歌づくりポイントは?

短歌づくりのポイントを二つ教えてくれました!

短歌も思いが自分のものであれば演じてもいい

(引用:NHK短歌4月14日放送 俵万智)

具体例は創作してもいい、ということなんですね。

これなら、自分の体験も思い切り短歌で表現できそうな気がします。

 

短歌づくりのポイントの二つ目は。

短歌には、読み手がいるということ。

届ける人がいる、ということは、自分だけが分かっていてもだめだし、かといって分かりやすさを追い求めてもだめ、と言う事なんです。

自分のことや自分の思いを伝えるために、自分軸を持っていないといけない、とも言います。

つまり、読み手を感じつつ、自分もしっかり持つという二つの視点が大切、ということですね。

 

 

平安時代、和歌に自分の思いを込める時間があり、受け取った相手は、それを読み取る時間があります。

すべてを書き尽くさない和歌だからこそ、思いを伝えあうにはたくさんの時間を要したのですね。

そこに平安時代の貴族の美しさや豊かさを、私は感じてしまいました。


4月 NHK短歌 ゲストは財前直見!

ゲストは財前直見さん。

第一回目のゲストが、藤原道綱の母 藤原寧子(ふじわらのやすこ)を演じる、財前直見さんとは、どんな意味があるのか考えてみましょう。

 

藤原道綱の母は歌人として秀でていることで知られていますね。

「光る君へ」でもとても印象的なシーンがありました。

藤原道綱の母 寧子が『蜻蛉日記』の中で読んだ一首です。

 

和歌の名手であり、紫式部にも大きな影響を与えたと言われている、藤原道綱の母。

これから、まひろこと紫式部が源氏物語を書いていく中で、キーパーソンのひとりであることは間違いないですね。


4月 NHK短歌 放送日は?再放送は?

放送日:4月14日日曜日

放送時間:午前6:00~6:25

放送局:NHK Eテレ

 

再放送:4月18日木曜日

再放送時間:午後2:10~2:35

 

また、放送後一週間は、NHKプラスで見逃し配信が楽しめます。
アカウントを取得することで、無料でNHKの番組を楽しめますよ。


4月 NHK短歌「手紙」まとめ

・放送日は4月14日日曜日

・ゲストは財前直見さん(藤原道綱の母の役)

 

財前直見さんには息子さんが一人います。どんな息子さんなのでしょうか?こちらでご紹介しています。

 

財前直見さんは大分の大自然の中での暮らしぶりに多くの方が注目していますね。財前直見さんのご家族についてはこちらでご紹介しています。

 



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