「プレバト!!」俳句。「ラーメン」のお題は2024年7月25日放送!

短歌・俳句

2024年7月25日放送の「プレバト!!」のお題は「ラーメン」。

美味しいラーメンがたくさん出てきましたね。

今回はどんな作品が生まれたのでしょうか。

順にご紹介しましょう。




2024年7月25日「プレバト!!」お題は「ラーメン」

7月25日のお題は「ラーメン」。

夏の暑い時に、熱いラーメン食べたくなりますよね。

2024年7月25日「プレバト!!」出演者は誰?

今日のプレバトは、「才能アリ」に入りたい実力者ぞろいです。

さて、どんな結果になるのでしょうか?

今回の出場者をご紹介しましょう。

 

蝶花楼桃花(落語家)

ヒデ(芸人)

勝俣州和(タレント)

アンミカ(モデル)

岡田紗佳(プロ雀士、モデル)

永世名人 村上健志

特別永世名人 梅沢富美男


2024年7月25日「プレバト!!」才能ランキングは?【才能アリ 1位】

蝶花楼桃花 71点

前座二年目具のない冷やし中華

読み方:ぜんざにねんめ ぐのないひやしちゅうか

季語:冷やし中華

背景:師匠とごはんに行けば、美味しいものを食べられるけど、1人ではお金を全くもっていないので、家で食べられるのは、具のない冷やし中華。それでもお腹が空いているから美味しかった、という前座修行のことを思いだして詠みました。

ラーメン屋:東京・荻窪「春木屋」

夏井いつき先生評:読んだ時に内容がすぐわかる。それは大事なこと。「冷やし中華」を選んだのが素晴らしい。

足して17音の破調だと、「悲壮感」「悲哀」があるので、それを表現したのなら、添削はなし。 

もし、前座時代は大変だったけど楽しかった、ということを表現したいなら。

前座二年目具のない冷やし中華かな

読み方:ぜんざにねんめ ぐのないひやしちゅうかかな

「かな」をたすことで、悲壮感がスーッとなくなる。



2024年7月25日「プレバト!!」才能ランキングは?【才能アリ 2位】

ヒデ  70点

空蝉や雷紋消ゆる鉢の底

読み方:うつせみや らいもんきゆる はちのそこ

季語:空蝉(せみのぬけがら)

補足:雷紋とは、ラーメン鉢の周囲にデザインされている模様。

背景:捨てられていたラーメン鉢に蝉の抜け殻が置いてあった。捨てられたものと巣立っていったものの対比にセンチメンタルな思いが沸いた。

ラーメン店:東京・荏原中延「三陽楼」

村上健志評:「空蝉」とすることで、お店の外であることがわかるのがすごい。

夏井いつき先生評:「空蝉」という季語を信じて書いた一句。

描写の精度をもう一押し考えてもいい。

空蝉や雷紋あせる鉢の底

読み方:うつせみや らいもんあせる はちのそこ

夏井先生曰く、こうすることで、映像の精度がより高くなる、とのこと。

「ラーメン」というお題で、空のラーメン鉢を詠んだ発想に私は関心しました。
ラーメン鉢に蝉の抜け殻。その様子に心が動いたという、感受性の高さにも感心しました。


2024年7月25日「プレバト!!」才能ランキングは?【凡人 3位】

アンミカ  50点

盆の月ラーメンの香に父偲ぶ

読み方:ぼんのつき らーめんのかに ちちしのぶ

季語:盆の月

背景:アンミカさんの実家は、ラーメン屋さんを営んでいたことがあり、その思い出から、ラーメンの匂いは父親を思いだす、そのことを詠みました。

ラーメン店:東京・日本橋 「ラーメンわかい」

梅沢富美男評:「盆の月」を使うなら、「偲ぶ」はいらない。

夏井いつき先生評:「盆の月」という季語を信じることができたら、「偲ぶ」はいらない。

夏井先生は次のように添削しました。

盆の月かのラーメンの香よ父よ

読み方:ぼんのつき かのらーめんの かよちちよ

「かの」とすることで、「あのラーメン」を指すことができる。「よ」がふたつ続くことで、アンミカさんの思いがぐっと入っていくのです。


2024年7月25日「プレバト!!」才能ランキングは?【才能ナシ 4位】

岡田紗佳  30点

らあめん屋外の蝉まで舌鼓

読み方:らあめんや そとのせみまで したつづみ

背景:モデルの仕事に疲れ切った時に立ち寄ったラーメン店で。暑い中ラーメンをすすっていると、そとの蝉まで「美味しいね」と言っているように聞こえた、時のことを詠みました。

ラーメン店:北海道・札幌 「麺屋雪風」濃厚味噌ラーメン 998円(税込)

梅沢富美男評:外の蝉も一緒に食べたように読める。

夏井いつき先生評:「外の蝉も一緒に舌鼓をうっている」という表現は、幼稚な擬人化。

 

夏井先生は次のように添削しました。

店外は蝉ラーメンに舌鼓

読み方:てんがいはせみ らーめんにしたつづみ

 

初めての挑戦で4位はすごいですね。そして、夏井先生の添削もさすがです。

夏の暑いなか、熱いラーメンを食べている様子がわかりますね。店内はクーラーが効いていて涼しいのでしょうが、熱いラーメンと蝉の声が、やはり「あつさ」を感じさせますね。

2024年7月25日「プレバト!!」才能ランキングは?【才能ナシ 5位】

勝俣州和  5点

麺の神汗に塗れたかたつむり

読み方:めんのかみ あせにまみれた かたつむり

季語:汗、かたつむり(季重なり)

背景「大勝軒」創業者である、ラーメンの神 山岸一雄さんが足の病気を抱えながら、お客様の喜びのために一生懸命にラーメンをつくっていたことを詠みました。

ラーメン店:東京・東池袋 「大勝軒」

夏井いつき先生評:何がいいたいのか、さっぱりわからない。「麺の神」に何か言いたいんだろう、ということはわかった。

 

添削後がこちらです。

(ラーメンの神 山岸さんへ)
麺の神と呼ばれて汗にまみれけり
読み方:めんのかみとよばれて あせにまみれけり
前書きを入れることで、もらって嬉しい句になりました。



2024年7月25日「プレバト!!」句集作り 村上健志は?

現在、「俳句史に残る句集作り」をしている、永世名人 村上健志さん。あと15句で句集は完成しますが。

味玉の尻に凹みや夏の夕

読み方:あじたまの しりにへこみや なつのゆう

季語:夏の夕

ラーメン屋:東京・恵比寿「手打 親鶏中華そば 綾川」

背景:味玉の下がへこんでいること、と「夏の夕」のノスタルジーな感じを描写した。

夏井いつき先生評:独自の目線が健在。「味玉」「尻」「凹み」「や」の詠嘆が、素晴らしい。「味玉」しか書いてないのに、ラーメン店の匂いや熱気が伝わってきます。味玉の醤油の色と、夏の夕暮れの色がかすかにシンクロしていて素晴らしい。

2024年7月25日「プレバト!!」特別永世名人 梅沢富美男は?

特別永世名人は、ここ最近、18回のうち15回もシュレッダーになっているという、絶不調。

今日はどうでしょうか。

夜の秋や色紙だらけのラーメン屋

読み方:よのあきや しきしだらけのらーめんや

季語:夜の秋

ラーメン店:北海道・札幌「麺屋 弘」担々麺 960円(税込)

背景:夕方に涼しくなってくるとラーメンが食べたくなって入ったラーメン屋に色褪せた色紙がたくさん飾ってあって、「このラーメン屋はきっとおいしいんだろうな」と思った。

夏井いつき先生評:「夜の秋」の季語がいい。語順がいい。「だらけ」で色紙がいっぱいあるのが分かる。「秋の夜」で夏の夕方の少し涼しくなってきた時に、ラーメンが食べたくなる、自分の気持ちをよく表現しています。


2024年7月25日「プレバト!!」放送時間は?

放送日:2024年7月25日

放送時間:19時~20時

放送局:TBS



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