行司の給料と軍配の秘密とは?装束と「最高位」の謎にも迫る!

相撲その他

こんにちは。日本の文化調査隊の美緒です。

ご訪問ありがとうございます!

今回は、大相撲には欠かせない存在の行司さんをご紹介します。

独特の装束を身にまとい、その鮮やかな色と文様が気になっている人も多いのではないでしょうか。行司さんのお給料や階級など、行司さんの秘密を紐解きます。

まずはこちらの話題からどうぞ!

行司の給料はどのくらい?年収、定年、なるためにはどうしたらいい?徹底調査しました!

行司さんになるための条件とはなんでしょうか。

ひとつめに健康であること、そして、ふたつめに中卒以上の満19歳未満の男性であること、という決まりがあります。

まずは、相撲部屋に所属し、部屋から行司会と相撲協会に推薦してもらい、定員に空きがあって、審査を通れば行司になれますが、定員は45名以内で、十両格以上の定員は22名以内と、狭き門です。定年は65歳ですので、定年で退かれるか、途中で退職する人がでない限り、門は開かないということになりますね。

晴れて行司になれることができれば、最初の3年間は養成期間で、相撲部屋の雑用や、相撲の歴史、勝敗の見極め方学びます。行司独特の発声や相撲文字なども学びます。

行司さんの仕事は取組を仕切るほかに、巡業期間中の親方のサポートなど多岐にわたっています。そのための非常に大切な修行期間。厳しい三年間であることが想像できますが、大相撲を支える重要な役割、頑張ってほしいと私は心の中で応援しています。

力士同様階級があり、行司さんは8階級あります。

下から

序ノ口→序二段格→三段目格→幕下格→十枚目格→幕内格→三役格→立行司格

お給料は三つの要素の合計です。本俸(基準額+能力、成績、勤務状況で理事長きめる)+衣装代+手当(理事長決める)。公開されている情報は本俸と衣装代ですので、それらを下の表示まとめてみました。

階級 月収 衣装代 年収(本俸基準額+衣装代のみ)
序ノ口格 14,000-20,000未満 20,000 480,000+α
序二段格 20,000-29,000未満 20,000 588,000+α
三段目格 29,000-42,000未満 20,000 744,000+α
幕下格 42,000-100,000未満 20,000 1,440,000+α
十両目格 100,000-200,000未満 25,000 2,700,000+α
幕内格 200,000-360,000未満 30,000 4,680,000+α
三役格 360,000-400,000未満 40,000 5,280,000+α
立行司格 400,000-500,000未満 50,000 6,600,000+α

最高位である立行司になると、年収1300~1500万円ともいわれます。そこに至るまでには長い年月がかかりますし、それだけ、大きな責任を負っているということが言えますね。

 

では、ここで行司の仕事内容を詳しくみてみましょう。

・相撲の取組を進行し、仕切る。その際、東西いずれかに軍配をあげないといけない。

・横綱や幕内力士の土俵入りの先導をする

・翌日の取組を書く

・土俵上での紹介、勝敗の記録、決まり手の場内アナウンスをする

・土俵祭りの祭主

・番付・取組編成会議での書記

・相撲文字で番付表を書く

・所属する部屋の雑務、掃除、案内状、礼状を書く

・打ち上げや激励会での司会、冠婚葬祭の仕切りをする

・巡業に行く時は、全面的に親方のサポートをし、中心的な役割を担う

行司さんなくしては、もはや「大相撲」自体がなりたたない位、さまざまな場面で活躍しています。

影となり、日向となり、大相撲を力士を支える行司さんなのです。



行司の「軍配」ってなに?「差し違い」「物言い」ってどういう意味?「相撲」「大相撲」どう違う?全部まるっと調べました!

大相撲中継を観ていると、よく聞くけどよくわからない言葉がありますよね。

そんな言葉のいくつかをご紹介したいと思います。

「軍配」とは、行司が力士の立ち合いの時、勝負が決まるときに使う団扇(うちわ)のことです。形は、たまご型とひょうたん型がありますが、最近はほとんどの行司がたまご型を使っています。団扇には文字が書いてありますが、階級によって文字が決まっている、というわけではありません。

階級による違いはその素材にあります。十両格以上は漆塗り、幕下格以下は木目です。房の色も前出のとおり階級により違います。一目みただけで、その行司さんの階級がわかってしまうのですね。

だからこそ、「頑張るぞ!」と私なら思ってしまいます。

「物言い」とは、行司が決定した勝敗に対して、土俵下にいる勝負審判や控え力士が異議を唱えることをいいます。

「差し違い」とは、行司が決定した勝敗に物言いがついて、行司の勝敗が覆ることをいいます。立行司が短刀を左腰にさしているのは、もともとは「差し違えた時には腹を切る」ためだったと言われています。

「相撲」とは、

土俵の上で力士が組合って戦う形を取る日本古来の神事や祭りで、同時にそれを起源とする武芸や武道の一つ。(引用元:Wikipedia)

「大相撲」とは、「公益財団法人 日本相撲協会」が主催する興行のことをいいます。年に6回の本場所と地方巡業のことですね。ちなみにアマチュア相撲を統括するのは「公益財団法人 日本相撲連盟」です。また、なかなか決着がつかずに取組時間のながいものをさして言うこともあります。1分を超える取組は見ごたえもありますし、解説者も「ながい相撲になっています」などと言っています。こういった取組は「大相撲」というのでしょうね。

よく耳にする言葉について解説しました。まだ他にもたくさん用語はあります。折に触れ、ご紹介していきたいと思います。これらの言葉、知らなくてもなんとなくわかりますが、知っていると大相撲中継がより楽しめるかもしれませんね。



行司の装束 色と文様にはスゴイ秘密があった?!

行司さんが身にまとっている行司装束といわれる直垂(ひたたれ)は色彩鮮やかで、土俵に華を添えていますね。

直垂の文様や色は、階級による決まりごとはありません。後援会から送られたり、作製会社のロゴが入っていることもあります。一方で、染織図案家がデザインした芸術品のようなものまで、さまざまあります。

どのような文様の装束を身にまとうかは、行司さんのセンスや好みによるところが大きいのかもしれません。お相撲を観るときには、行司さんの装束の文様に注目してみると新たな発見があり面白そうですね。

装束の文様に決まりはありませんが、決まっていることもあります。

それは、軍配の房の色、菊綴(きくつづり)といわれる直垂にほどこされた丸いワッペンのようなものの色、履物、装束の生地と持ち物、です。

わかりやすいように表にしてみました。

階級 軍配の房色・菊綴 履物 装束(素材)と持ち物
立行司(木村庄之助) 総紫 白足袋、草履 夏:麻 冬:絹

左腰に短刀、右腰に印籠

立行司(式守伊之助) 紫白 白足袋、草履 夏:麻 冬:絹

左腰に短刀、右腰に印籠

三役格行司 白足袋、草履 夏:麻 冬:絹

右腰に印籠

幕内格行司 紅白 白足袋 夏:麻 冬:絹
十両格行司 青白 白足袋 夏:麻 冬:絹
幕下格行司 黒または青 素足 木綿(一年中)
三段目格行司 黒または青 素足 木綿(一年中)
序二段格行司 黒または青 素足 木綿(一年中)
序ノ口格行司 黒または青 素足 木綿(一年中)

一番の格上、立行司の木村庄之助さんは、高貴な色、紫、を身にまとうのですね。

行司さんの世界も、力士同様、厳しい階級の中にあるようです。このように色で階級をわけることで、「上をめざすぞ!」という気持ちにもなりますし、階級があがり、その装束を身につけるとき、気持ちが引き締まるように、私には思えます。



行司の最高位とは?階級とあの「木村庄之助」について!

大相撲中継を観たことある人なら一度は聞いたことがあるあの名前「木村庄之助(きむら しょうのすけ」。

いったいどんな人なのでしょうか。

実は、「木村庄之助」とは特定の個人の名前ではなく、代々受け継がれる名前なのです。

「式守伊之助(しきもり いのすけ)」も同様です。

「木村庄之助」も「式守伊之助」も最高位である立行司の名前。横綱の取り組みをさばきます。その中でも「木村庄之助」の方が格上とされていて、「木村庄之助」は結びの一番のみを合わせます。

「式守伊之助」を襲名し経験を積んだのち、「木村庄之助」を襲名することができるのです。

実はこの「木村庄之助」。2015年に37代目が定年退職したあと、誰もその名を継いでいないのです。流れとしては現在の「式守伊之助」が継ぐのですが、2022年7月現在、継いでいません。

「木村庄之助」がいないとどうなるのか。

本来、「木村庄之助」が結びの一番をさばくのが慣例となっていますが、「式守伊之助」が結び前と結びの一番の二番の取組をさばく、という状況になっています。

今の「式守伊之助」が「木村庄之助」を継ぐには、「式守伊之助」を継ぐ人が必要になります。限られた人数で運営している行司さん。後継者問題は深刻なようです。

行司さんになるには養成期間に3年間を要し、人手不足だからといって、一朝一夕に一人前になれるものではないのです。行司さんのレベルが高いということは、取り組みのレベルを高水準で保つことにもつながると思うので、行司さんにはぜひ頑張っていただきたいと思います。



行司の給料と軍配の秘密。装束と最高位の謎についてのまとめ

今回は、大相撲にはかかせない存在の行司さんをご紹介しました。いかがでしたか。

行司さんは大相撲において縁の下の力持ち。幕内力士の取組だけでなく、幕下力士の取組を仕切る行司さんも興味深いですね。立ち居振る舞いはもちろん、身にまとっている装束や持ち物などにも注目すると面白いと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

それでは、またお会いしましょう!



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