こんにちは!
日本の文化調査隊の美緒です。
二か月に一度行われる大相撲。
力士たちの白熱した戦いに、くぎ付けになってしまいますよね。
そこで、否が応でも目に入るのが、力士たちの「体」。
このページを訪れてくれたあなたは、力士の「体つき」について、かなり、気になっていますよね?
・明らかに「太って見える」力士
・「(相撲取りとしては)細マッチョ」な力士
・「太って見えるけどよく見ると筋肉がついてるのがわかる」力士
力士は廻し以外、布を身にまとっていないので、体つきがよく見えます。
力士は、私たちの見た目通り、
「太っている」の?
それとも「痩せている」の?
調査しました!
公表されている数字をご紹介しながら、その真相に迫ります。
ちまたで噂になっているウソ!ホント!も読み解きますよ~
どうぞ最後までお付き合いください!
力士の体脂肪率の嘘?ほんと?
力士は見た目に、太っている人が多いですね。
一方で、力士は立派なアスリートでもありますよね。
太っているけど、アスリート。
アスリートということは、体脂肪率低いのかな?
力士は特別なトレーニングと食事で、一般人とは違う体の構造になっているのかもしれない!
だって、アスリートだから。
そんな前提があるのか、ないのか、ネット上では、力士についていろんな噂が飛び交っています。
・力士は肥満体形だけど、体脂肪は低いらしい
・力士の体脂肪は15%くらいのようだ
・力士は肥満体
・力士の体は筋肉の塊
さて、このような噂話は、嘘でもあり、ホントでもあります。
なーんだ・・・
ってがっかりしないでくださいね。
2023年4月現在、日本相撲協会で力士として登録されている人数は、序の口力士から幕の内力士まで合わせて603人。
柔道やレスリングのように、体重による階級が設定されてない、いわゆる無差別級の相撲では、体格差のある力士同士が戦います。
だんぜん、体の大きい方が有利になります。
想像してみてくださいzzz
体重50kgの人と体重100kgの人が、ドンっ!と真正面からぶつかった場合、どちらが勝つと思いますか?
言うまでもないですよね。
だから、みんな体を大きくしたいんです。
たくさん食べて、体を大きくしたいんです。
大きくしたいんです!
でも。
みんながみんな、大きな体になれるわけではないのですよ。
残念ながら。
小兵(こひょう)力士と言われる、体の小ささを武器に活躍する力士もたくさんいますね。
現在、NHK大相撲中継の解説で活躍の舞の海秀平さんとか、翠富士関とか。
次の章では、実際に、力士の体脂肪率がどれくらいなのか見てみましょう。
力士の体脂肪率は低い?高い?
公表されている力士の体脂肪率は以下の通りです。
現役力士では
・碧山 39%
・妙義龍 22%
過去に活躍した横綱では
・千代の富士 10.3%
・白鵬 29%
これがどのくらいの数値なのか、一般的な男性の体脂肪率表でみてみましょう。
やせ | 標準 | 軽肥満 | 中等度肥満 | 重度肥満 |
10%未満 | 10~20%未満 | 20~25%未満 | 25%~30%未満 | 30%以上 |
つまり、
・碧山 39%(中等度肥満)
・妙義龍 22%(軽肥満)
・千代の富士 10.3%(やせに近い標準)
・白鵬 29%(軽肥満)
ということになり、千代の富士以外は、軽肥満以上ということになりますね。
やはり、見た目通り、「肥満」でしたか。
でも、ちょっと、「あれ?」
と思いませんか?
あの体つきで30%って、ほんとかな?
と私は疑問に思ってしまったのです。
そこで!
力士の身長、体重でBMI値を計算してみると驚くべき結果が!
日本肥満学会では、BMI値(=体脂肪率)を以下の計算式で求めています。
BMI値=体重kg÷(身長m×身長m)
これらの数値を、BMI値の計算式で計算すると・・・
・碧山 51%
・妙義龍 44%
・千代の富士 37.9%
・白鵬 40.9%
つまり
・碧山 重度肥満
・妙義龍 重度肥満
・千代の富士 重度肥満
・白鵬 重度肥満
ということになります。
なにを言いたいかというと。
力士を含めたアスリートは、筋肉量が一般人に比べて多くあるので、一般的なBMI値の計算式は当てはまらない、ということになります。
力士は体脂肪もありますが、筋肉も一般人よりもたくさんあるということがわかりますね。
力士の体脂肪率の平均はどのくらい?
力士の体脂肪率の平均は32.5%と言われています。
では、筋肉量はどのくらいあるのでしょうか?
体格によって様々ですが、筋肉量100kg前後あるともいわれています。
そう!
力士の体格って様々ですよね。
背が高く、ふくよかな力士もいれば、細マッチョな力士もいますね。
ここからは、力士の体格についてのお話をしましょう。
アンコ型とソップ型
力士の体格は大きく二つに分けられます。
アンコ型
太ったお腹が出た体形の力士のこと。
太ったお腹が「アンコウ」に似ていることから、そう呼ばれました。
力士は、このアンコ型が圧倒的に多いですね。
高安関とか琴ノ若関、貴景勝関、などはアンコ型の代表でしょう。
ソップ型
細く筋肉質な体形の力士のこと。
ソップとはスープの意味で、ちゃんこ鍋のスープを取るために使われる鶏だしのように痩せていることから、そう呼ばれました。
ソップ型の代表力士は、なんといっても昭和の名横綱 千代の富士関。
舞の海関や最近ですと、翠富士はソップ型の代表ですね。
力士の体脂肪率の嘘、低い、高い、平均のまとめ
力士の体脂肪率についてのまとめです。
- 力士の体脂肪率は決して低くない
- 千代の富士など、まれに体脂肪率10%の力士がいる
- 体脂肪率の平均は32.5%
最後までお読みいただきありがとうございました。
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