マツケンサンバはサンバじゃない?!なぜ人気があるのか?できたワケと再ブレイクのなぞは?紅白出場のわけも!

着物

マツケンサンバは老若男女、誰でも知っている歌ですね。

マツケンサンバの誕生は実は1980年代にまでさかのぼります。

昭和、平成、令和と世代を超えて愛されているマツケンサンバ。

再ブームのカギを握るのはZ世代といわれる若者たち。

そんなマツケンサンバについて詳しくご紹介します。

マツケンサンバをちゃんと最後まで見たい方のために、YouTube動画もありますので、最後までお読みくださいね。

マツケンサンバはサンバじゃない?!

「マツケンサンバ」はサンバじゃない!という話はよく耳にすることですが、実際にはどういうことなのでしょうか。

掘り下げてみたいと思います。

 

まず、歌詞に出てくる、

「叩けボンゴ」

ボンゴはサンバには使われない?!

 

この部分について、作曲の宮川彬良さんは次のように解説しています。

ボンゴはアフリカの楽器なのでサンバには使わない、そりゃそうだ。マツケンサンバⅡでもコンガは使っていますが、ボンゴは使っていません。歌詞にあるだけです。もし歌詞が『叩けコンガ』だったら、きっと違うメロディーになっていた、と思います。

 

次に

「オレ!」という掛け声はサンバではなく、フラメンコで使われる

 

サンバの音楽は2拍子で2拍目にアクセントがあるらしいのですが、それが「マツケンサンバ」にはないという話もあります。

 

サンバではないらしい「マツケンサンバ」が「サンバ」として日本人に受け入れられているのはなぜでしょうか?

 

それは、独特の「お祭り感」かもしれません。

とくに「マツケンサンバⅡ」は前奏がとても長いので有名ですが、その前奏を聞いているだけでワクワク感が増してきます。

気分が高揚してきます。

それはお祭りのワクワク感に似ているのです。

キンキラな衣装もまた、非日常へと私たちを連れて行ってくれます。

 

視覚的な印象と聴覚的な印象から「マツケンサンバ」を「サンバ」として受け入れているのかもしれませんね。

マツケンサンバはなぜ人気があるのか?

松平健のマツケンサンバ

出典:松平健 公式サイト

マツケンサンバの人気のワケ。

それは、やはり、なんといっても、あの楽し気な曲調ですよね。

そして、「マツケンサンバ」というネーミング!

「サンバ」と聞いただけで、リオのカーニバルを想像してしまい、楽しいに違いない!と勝手に期待してしまいます。

松平健さんは、キラキラの衣装に身を包み、バックダンサーもキラキラ。歌い始めると伸びのある歌声に軽やかなステップを踏む健さんがいて、舞台上はとても華やかです。

見ているだけでハッピーな気持ちに自然となってしまいます。

 

「マツケンサンバⅡ」のCDが発売された2004年は日本は災害に見舞われた年でした。

夏は酷暑で多くの人が熱中症で倒れたり、夏から秋にかけては10個の台風が上陸。水害や土砂災害などに見舞われました。また、10月には新潟県中越地方で震度7の地震があり、大きな被害が報告されています。

 

辛い状況と対極にあるマツケンサンバは、その時の日本人の心に少なからず幸せを届けてくれたのかもしれませんね。

マツケンサンバはなぜできたのか?

「マツケンサンバ」として有名な歌の本当の曲名をご存じですか?

 

それは「マツケンサンバⅡ」(マツケンサンバツー)です。

 

これは、松平健さんの「マツケンサンバ」シリーズのひとつなのですね。

「マツケンサンバⅠ」は1992年頃に作られました。

その後、「マツケンサンバⅡ」は1994年に作られ、舞台版「暴れん坊将軍」の最後に歌われていました。

1999年には「マツケンサンバⅠ」のカップリングとしてCDが制作されましたが、一般には販売されず、公演会場など限られた場所での販売でした。

 

そして、2003年に「マツケンサンバ」の運命が変わる出来事が起こります。

ジェネオンエンタテインメントの川口真司氏が松平健さんの公演で「マツケンサンバ」シリーズを観たのをきっかけに、メジャーでの販売を計画したのです。

 

このような出会いを経て、2004年7月に「マツケンサンバⅡ」は発売、50万枚の大ヒットとなったのです。

発売当時、川口氏は1~2万枚売れればいいな、という感じだったのですが、蓋をあけてみれば、50万枚という大ヒット!

これは制作側も驚いたことでしょうね。


マツケンサンバはなぜ再ブレイクしたのか?

1994年に生まれた「マツケンサンバⅡ」が再ブレイクしたのは、2021年頃

2020年にYouTubeチャンネルを開設した松平さんでしたが、当初はチャンネル登録者数は伸び悩んでいたそう。その後、徐々に登録者が増え、2021年末には11万人になりました。

そのチャンネルではもちろん、「マツケンサンバⅡ」も紹介されています。


また、2021年といえば、東京オリンピックですね。

この頃、巷では「東京オリンピックでの開閉会式に選ばれてほしい!」と世間の注目を集めていました。Twitterでは、「マツケンサンバ」が一時トレンド入りしたというから、その注目度がわかりますよね。

 

2021年の12月に行われた「有馬記念」では、開催にあわせてJRAとマツケンサンバがコラボし、ミュージックビデオも作られています。

マツケンサンバはなぜ、また流行ったのか?再ブームの裏になにが?

なぜ、また流行ったのか。

その理由を探ってみましょう。

 

2020年から世界に広がったコロナウィルス感染症。

そのために行動制限が設けられ、人々は外に自由に出ることができない日々を過ごしました。

悶々とした日々、鬱屈した日々に、一筋の光となったのが「マツケンサンバⅡ」だったのかもしれません。

スポットライトを浴びてキラキラと光るスパンコールの衣装、ワクワク感をそそるイントロ、一度聞いたら耳から離れないフレーズ。

見ていると、聞いていると、なんとも楽しい気持ちになってしまう、そんな「マツケンサンバⅡ」に人々は一種の望みのようなものを感じたのかもしれません。

 

2020年に開設されたYouTubeやTikTokで「マツケンサンバⅡ」は若者の間でブームとなっていきました。

そして、ついにPARCOで「マツケンサンバPOP UP SHOP」が開催されました。

2022年12月は東京・渋谷で、2023年1月には名古屋で。

その人気ぶりをご紹介しましょう。

マツケンサンバはなぜ紅白に出場したのか?

2004年の大ヒットを受けて、その年の年末に「第55回NHK紅白歌合戦」に出場を果たします。

そして、2021年に「第72回NHK紅白歌合戦」には特別枠として、17年ぶりの出場を果たしました。

なぜ、特別枠で出場することができたのでしょうか。

この「特別枠」というのは、いわばスペシャルゲスト。

 

過去に特別枠で出演したアーティストを一部ご紹介します。

 

2011年 レディー・ガガ 東日本大震災の日本を応援するために出演。

2017年 安室奈美恵 引退前の最後の紅白。

2022年 加山雄三 コンサート活動からの引退を表明。最後のライブに。

 

マツケンサンバが特別枠に選ばれたのも、オリンピックの開閉会式への登場を望む声や、年末のJRAとのコラボなど、大きな話題を生んだことが理由と考えられそうですね。


マツケンサンバはサンバじゃない?!なぜ人気があるのか、なぜできたのか、再ブームのワケと紅白出場の理由についてのまとめ

マツケンサンバのまとめです。

  • マツケンサンバはサンバには使われない打楽器名「ボンゴ」が歌詞にでてくる
  • 「マツケンサンバⅡ」は1994年に作られた
  • 「マツケンサンバⅡ」は2004年にメジャー発売。大ヒットとなる
  • 2021年の東京オリンピックの開閉会式に使ってほしい!と再ブームとなる
  • 2004年と2021年にNHK紅白歌合戦に出場
  • 老若男女、時代を問わず、人気がある

最後までお読みいただきありがとうございました。



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