夏井いつきの俳句の代表作と経歴を紹介します!

短歌・俳句

夏井いつき先生は現代で一番有名な俳人です。

テレビだけでなく、俳句に関わるさまざまな活動をされています。

こちらの記事では、夏井いつき先生の俳句をご紹介するとともに、夏井先生ご自身について、また、ご子息についてもご紹介します。

どうぞ最後までお読みくださいね。

夏井いつきの俳句の代表作

夏井いつき先生が詠まれた俳句はたくさんありますが、その中からいくつかをご紹介します。

こちらでは以下の内容について解説します。

・俳句

・読み方

・季語(季節)

・私の鑑賞文

 

暖かを丸めたような小石かな

  • 読み方:あたたかを まるめたような 小石かな
  • 季語:暖か(春)
  • 鑑賞文:暖かい陽ざしをあびてぬくぬく温まった小石。その温度だけでなく、形もまた、ひだまりがそのまんま丸くなったかのようにふわふわとしています。

 

時鳥とほくに砂州のくづれゆく

  • 読み方:ほととぎす とおくにさすの くづれゆく
  • 季語:時鳥(夏)
  • 鑑賞文:ほととぎすがキレイな声で鳴いている。そのキレイでよくとおる声の遥か向こうでは、砂がくずれる音。ほととぎすの声の振動が空に伝わり、空の振動が海に伝わり、海の振動が砂州に伝わる。ここに存在するすべてのものは共鳴し合っている。

 

啄木鳥や空気の芯のまつすぐな

  • 読み方:きつつきや くうきのしんの まっすぐな
  • 季語:啄木鳥(秋)
  • 鑑賞文:啄木鳥が木をつつく音は、空間を切り裂くように、鋭利なナイフのように、鋭くどこまでもまっすぐに響いていく。きつつきの嘴のように。

 

月はいま濡れたる龍の匂ひせり

  • 読み方:つきはいま ぬれたるりゅうの においせり
  • 季語:月(秋)
  • 鑑賞文:水の中から突如、龍が現れた。竜が大空で体をくねらせるたびに水しぶきが舞う。月は、跳ねる龍の水を顔いっぱいに受け、先ほどまでの乾いた輝きから一転、艶めかしい姿へと形を変えた

 

音といふおと雪となるしづかな音

  • 読み方:おとという おとゆきとなる しづかなね
  • 季語:雪(冬)
  • 鑑賞文:時間とともに雪が積もってきた。もう今朝までの地面は見えない。いつもの帰り道。この墓地を抜けると我が家だ。雪の積もった墓地のなんと美しいこと。まわりのすべての音を雪が吸収し、優しい静寂に包まれる。雪の下で亡き人も温かく過ごしているのだろう。



夏井いつきの経歴は?

それでは、夏井いつき先生の経歴をご紹介しましょう。

夏井いつき 写真

出典:株式会社夏井&カンパニー

ペンネーム:夏井いつき

本名:加根伊月(かね いつき)

生年月日:1957年5月13日

出身地:愛媛県南宇和郡内海村

出身大学:京都女子大学文学部国文科卒業

(引用:Wikipedia)

夏井いつき先生の若い頃から半生をご紹介

まずはわかりやすいように年表でご紹介しますね。(Wikipediaより引用させていただきました。)

 

1980年(昭和55年) 愛媛県松山市立余土中学校へ国語科教諭として赴任

1988年(昭和63年) 夫の姑の介護のため教職を辞した 教え子に「俳人になる」と約束

1997年(平成9年)  俳句集団「いつき組」結成  「句会ライブ」という俳句教室かいさい

2013年(平成25年) 「プレバト!!」に出演

2014年(平成26年) 株式会社夏井&カンパニー設立 取締役に就任

2018年(平成30年) 句会場「伊月庵(いげつあん)」開く

 

国語の教諭だった夏井先生ですが、その教員時代から俳句は趣味でされていました。

夫の姑の介護のために教職から離れることになった夏井先生は、当時の教え子に「俳人になる」と約束をしました。

その後は、黒田杏子さんに師事をして俳人になるための道を歩き始めます。

それから10年後、夏井先生の実のお母さまが病に倒れます。

夫のお姑さんと実のお母さま、二人の介護をする夏井先生の生活は、私の想像をはるかに超えたものだったのでしょう。

ついにギブアップせざるを得ない状況となってしまったのです。

駆け出しの俳人として様々な仕事を受けながら、女手一つで二人の子供を育て、親の介護もする毎日。

教え子との「俳人になる」という約束を守るために、夏井先生は教職にもどることはしませんでした。

ここに、夏井先生の覚悟がみてとれます。

教職にもどれば、安定した生活が送れます。

それでも、夏井先生はその道を選ばず、あえていばらの道を選んだのです。

夏井先生には「俳人になる」未来がはっきりと見えていたのでしょうか。

テレビを通して有名人になる展望があったのでしょうか。

そうではない、と私は思います。

夏井先生の強い思いが、「私は俳人になる」「俳句を世の中に広げていく」という強い思いが、今の現実を作りだしたのだと思います。

 

2006年(平成18年)49歳の時に、今のご主人である加根光夫(かね みつお)さんと結婚してからは、ご主人がマネージャーとなり、夏井先生を支えています。

 

もっとも注目されている俳人のひとりである夏井先生のスケジュールは数か月先まで埋まっています。

それだけ、「俳句」というものが世の中に広がっているという証拠であり、夏井先生の活動はこれからますます活発になっていくのではないかと、私は期待しています。


夏井いつきの俳句の代表作と経歴のまとめ

夏井いつき先生の俳句の代表作をご紹介しました。

いかがでしたか。

 

波乱万丈の半生とともに歩んできた俳句の道。

夏井いつき先生は「俳句を世の中に広げていく」活動をこれからもずっと続けていかれることでしょう。

これからの活躍を応援していきたいと思います。

 

俳句は季語を用います。

つまり、俳句には必ず季節があるということですね。

四季の移ろい豊かな日本の風景が句を通してみえてきます。

こちらで夏の俳句をご紹介しています。

ぜひお立ち寄りください。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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