シーラクリフの夫と家族について!大学教授で着物研究家の「本」とは?

着物

こんにちは。日本の文化調査隊の美緒です。

ご訪問ありがとうございます!

今回は、大学教授で着物研究家のシーラクリフさんをご紹介します。

白い髪に白い肌、青い目をして色彩豊かな着物を着こなすシーラクリフさんは、テレビに出演したり、本を出版したり、最近、ますます注目されています。

その秘密をどこにあるのか?徹底調査しました!

まずはこちらの話題からどうぞ!

シーラクリフを支える夫と家族はどんな人たち?日本に来たいきさつとは?

イギリスで生まれたシーラさんが日本で着物の研究をすることになった背景と、ご家族について詳しくみていきましょう。

まずは経歴のご紹介です。

1961年 イギリス ブリストル生まれ

1983年 ロンドン大学卒業

1985年 夏休みに友達に誘われて日本に遊びにきました。すぐに帰るつもりでしたが、焼き物目当てに立ち寄った骨董市で華やかな着物たちに出会います。シーラさんはきれいな赤い長襦袢を買いました。着物の下に着るものだとは知らずに。「こんなにきれいなものを中に着るなんて」と驚きとともに、すっかり着物の魅力に取りつかれ、そのまま日本に残ってしまいました。日本に行くことを反対していたお父さんは、旅行に行ったまま日本に滞在することになったシーラさんに対して、寂しく悲しい思いを募らせます。

1987年-89年 テンプル大学日本校 修士課程修了 教育学修士 英語教育について学びます

1992年 着付け師、着付け教師の資格 独学で染め、織り、刺繍、文様などについて学ぶ

1992-93年 埼玉大学 非常勤講師

1999-2000年 立教大学 非常勤講師

2001-08年 東京家政大学 非常勤講師

2002年民族衣裳文化普及協会「きもの文化普及賞」

2013年 イギリスリーズ大学ファッションデザイン博士号取得

2015年 十文字学園女子大学 人間生活学部 教授

2020年 十文字学園女子大学 教育人文学部 教授

丹後織物工業組合のアンバサダー

 

旅行に来たのにそのまま日本に住むことになるとは。言葉も文化も違う日本に住むということの難しさよりも、着物の魅力がまさったのですね。どんな困難もはねのけるくらい魅力的な着物の世界。それはシーラさんの子どもの頃の体験も影響しているようです。

シーラさんは双子ちゃんでいつもおそろいの服を着せられるのがいやでした。個性的なファッションでしばしば周りを驚かせていましたが、シーラさんにとってはそれが自分を表現する手段だったのです。

着物は文化でありながら、自分を表現するファッションのひとつである、とシーラさんは言います。

それをあらわすようにシーラさんのコーディネートはとっても個性的ですね。

 

シーラさんの夫についての記述やインタビューはありませんが、息子さん、娘さんがいます。

コロナウィルスが世界に猛威を振るい始めた2020年2月シーラさんはイギリスにいました。その時、娘さんが通っていたウェールズの学校が閉校することになったため、一緒に日本に帰国しています。

2人のお子さんを育てながら、精力的に活動をしているシーラさん。その背中を子どもたちはしっかりとみているはずです。着物の世界に縁を持つのかどうかは、まだわかりませんが、お母さんが楽しそうに仕事をしたり、研究をしたり、する姿が目に焼き付いているはずです。



シーラクリフは十文字大学教授?!何を教えてる?

シーラさんは、2020年より教育人文学部 文芸文化学科で「イギリス研究」と「着物研究」について教えていて、「着物の美」やイギリスの生活に関する講義をしています。

また、日本の布やファッション、着物の社会学について研究していて、着物の文様に関しての多くの講演などもしています。

着物についてさまざまな角度から研究をし、発表しています。その活動として、日本国内や海外で着物展覧会やファッションショーの企画・プロデュースなどを行っています。

日本文化に対する探究心は深く、東北地方までの1000キロを自転車で行き、各地でその土地にまつわる話を聞いたり、風景や文化にじかにふれることで、五感で日本を感じとる経験もしました。

シーラさんにとっては、着物について学ぶことは、着物を通して自分を表現することにつながり、一見個性的なコーディネートも、しっかりとした知識に裏打ちされているから、どこか芯が通っていて、説得力すら感じてしまうのだと思いました。



シーラクリフは着物研究家としてなぜ注目されてる?その活動とは?

シーラさんは約365日着物を着て過ごしています。特にその個性的なファッションセンスが注目されています。

ユニークな着物が好きで、着物や帯、小物などでストーリーを作ることが好きで得意です。

シーラさんが着物を着ることを発信し続けているのにはワケがあります。

私たち日本人に、自分たちの文化である着物を自分で着てほしい、と願っているのです。

江戸時代、着物は普段着でした。時代が移り、和装から洋装へと変化していくなかでいつしか、着物は伝統衣裳、ハレの日のものになってしまいました。私が子どものころ、母が着物を着るのは入学式、卒業式だけでしたし、私も成人式で振袖を着るのを楽しみにしていました。とっても特別なものだったのです。

「もっと気軽に自由に着物を着たみたらどう?」とシーラさんは投げかけてくれています。

「もっと楽しく、もっと自由に着物をきてみたら?着ているうちに着付けもコーディネートも上手になるわよ」とも言っています。

シーラさんの活動のひとつに「箪笥開きプロジェクト」があります。着物を持っている方の自宅に伺って何をどのくらい、どのようないきさつで手に入れたのか、などを調べているのです。

祖母から母へそして自分へ受け継がれているもの、自分で選んだもの、理由はさまざまですが、そこから見えくるものがあるはず。それを研究成果としてまとめる活動をしています。

実際に、私のまわりにも、母から着物を譲ってもらったけど、着る機会がなくて困ってる、着たい気持ちはあるけど敷居が高い、という話をよく聞きます。みんなやっぱり着物を大切に思っているのですよね。だから、簡単にごみで出したりできないのです。それが洋服と和服の大きな違いであり、和服のよさでもありますね。

つながっているのです。世代が、場所が、人が。それぞれにストーリーがあるのです。そのストーリーを私たちは言われるまでもなく大切にしたいと思い、大切にしているのです。

着物を着るということは、次の世代につなげることであり、着物の魅力を広げることにもなりますね。潜在的に着物の魅力を知っている人と繋がる機会にもなります。日本だけではなく、世界中の人たちと。



シーラクリフの話題の本?どんな内容?

シーラさんがこれまでに出版した本をご紹介します。

2017年 20年の研究結果をまとめた英語版著書「The Social Life of Kimono」を出版

2018年 初の写真集「SHEILA KIMONO STYLE-シーラの着物スタイルー」(かもめの本棚)

出版後すぐに売り切れ、重版となりました。四季を意識した構成になっています。

2021年 写真集第二弾「Sheila Kimono Style Plusーシーラの着物スタイルプラスー」(かもめの本棚)

着物のカテゴリーを4つに分類

小物も含めたコーディネートがわかりやすい工夫がされています。



シーラクリフの夫と家族について。大学教授で着物研究家の「本」についてのまとめ

今回は、大学教授で着物研究家のシーラクリフさんをご紹介しました。いかがでしたか。

旅行のつもりがそのまま日本に滞在するきっかけとなった着物という存在。

イギリス出身のシーラさんが見る日本の良さ、伝統の深さ。実際、着物を着る入口はそんなに高い所にはないのよ、ということを、身をもって示してくれていて、シーラさんの着こなしを見ていると、本当にそのように思えてきます。「こうであるべき」を少しだけ捨てたら、着物はもっと身近なものになりそうですね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

それでは、またお会いしましょう!



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